- 「家庭菜園に興味はあるけど、何を育てたらいいのか分からない」
- 「育てるのが難しそうで失敗しないか不安…」
そんなふうに感じている方へ。
実は、さつまいもは初心者でも手軽に始められる、とても優秀な家庭菜園の作物なんです。
めんどくさがりの私ですが、ここ2年間、自宅の小さなスペースでさつまいもを育てています。特別な道具もなく、手間もかけずに、毎年しっかり収穫できています。
今回は、「なぜさつまいもが初心者に向いているのか」、そして「どうやって育て始めればいいのか」をわかりやすくお伝えします。この記事を読めば、あなたも家庭菜園デビューの第一歩を踏み出せるはずです。
なぜさつまいもは初心者におすすめ?その理由はコレ!
さつまいもが初心者にぴったりな理由は、大きく分けて4つあります。
1. 土の栄養が少なくても育つ
さつまいもは、「やせた土地」といって、あまり栄養のない土でも元気に育ちます。
実際、私の庭の土も最初はスカスカで、特別な肥料は一切使いませんでした。それでも秋には立派なさつまいもがゴロゴロ!
他の野菜だと「土づくりが重要」「栄養が足りないと失敗する」と言われますが、さつまいもは違います。
気を張らずに、まず植えてみることができる作物なんです。
2. 水やりは少なくてOK
さつまいもは乾燥に強い植物です。
毎日せっせと水やりをしなくても、自然の雨だけでしっかり育ってくれます。
もちろん植え付け直後は少し水やりが必要ですが、それ以降は放っておいてもぐんぐん伸びます。
私はつい水やりを忘れるタイプですが、それでもしっかり育ってくれました。
3. つる返しだけで、ほぼ放置でも育つ
さつまいもは夏になるとツルがぐんぐん伸びていきます。
このツルを「地面に根を張らないように」時々ひっくり返す、これがつる返しと呼ばれる作業です。
と言っても、難しいことはありません。
ツルが伸びすぎて地面にくっついてきたら、手でふわっと持ち上げて反対側に返しておくだけ。これを何度かやればOKです。
あとは秋まで待つだけ。虫も少なく、病気にも強いので、薬なども使わずに済みます。
4. 収穫した後も長持ちする
秋に収穫したさつまいもは、新聞紙にくるんで段ボールに入れるだけで長期間保存できます。
私は去年10本以上収穫しましたが、冬までしっかり食べ続けられました。
保存がきくので「たくさん収穫できすぎて困る…」ということもありません。
ちなみに、このような特徴があるからこそ、さつまいもは戦後の日本で主食としても重宝されていたんですね。手間いらずで、栄養たっぷり。さすがです!
さつまいもを育てる前に知っておきたい準備
さつまいも栽培に必要なもの
さつまいもの家庭菜園を始めるにあたって、基本的な道具は以下のとおりです。私自身も、以下の道具だけで2年間しっかり収穫できました。
- さつまいもの苗(つる苗)
- スコップ(小型のシャベルでOK)
- 軍手やガーデニング用手袋
- 水やり用のじょうろ
- 日当たりの良い庭の一角
- マルチ(黒いビニールシート) ←これがポイント!
マルチを使うと、雑草を抑えたり、土の温度を保ったり、水分をキープする効果があり、初心者にとって強い味方です。私も2年目から導入してみたところ、雑草取りの手間がほとんどなくなり、収穫量も安定しました。
さつまいも栽培の始め方:家庭菜園デビューに最適なステップ
ここからは、実際にさつまいもをどう育てていくかを、初心者向けにステップごとにご紹介します。
ステップ1:日当たりのよい場所を確保しよう
さつまいもは日光が大好きな植物です。
ベランダでも庭でも構いませんが、1日6時間以上太陽の当たる場所が最適です。
場所が限られている方は、プランターでの栽培もおすすめです。
ステップ2:さつまいも苗(さし苗)を手に入れる
種や芋をそのまま植えるのではなく、さつまいもは「苗(ツル)」を植えて育てます。これを「さし苗」といいます。
苗は5月頃からホームセンターやネットショップで購入できます。
おすすめはネット通販。種類も豊富で、植えたい時期に確実に手に入ります。
ステップ3:畝(うね)の作り方とマルチの使い方
植え付けは5月中旬~6月初旬がベスト。暖かくなってからが安心です。
畝とは、土を盛り上げて作る「細長い丘」のようなもので、さつまいもを育てるときに欠かせないポイントです。ここでは、私が実際にやっているシンプルな方法をご紹介します。
1.土を耕して柔らかくする
スコップで土を掘り返しながら、固まっている部分を崩します。深さ20〜30cmほどまでしっかりとほぐすのが理想ですが、初心者の方は表面だけでもOKです。
2.畝をつくる
幅60〜70cm、高さ20〜30cmくらいの盛り上がった畝を作ります。これにより、水はけがよくなり、さつまいもが地中でしっかりと育ちやすくなります。
3.マルチをかける
畝の上に黒いマルチ(ビニールシート)をピンと張るようにかけ、両端を土でしっかり押さえます。風で飛ばないように注意してください。黒いマルチは土を温め、雑草を防ぎ、収穫までの管理をラクにしてくれます。
4.苗を植える
マルチの上からカッターやはさみで十字に30〜40cm間隔で切り込みを入れ、そこに苗を差し込みます。苗を斜めに寝かせるように植えるのがポイント。植えた後はたっぷり水をあげましょう。
ステップ4:基本は「ほぼ放置」でOK!
最初の2週間ほどは土が乾かないように水をあげますが、その後は自然任せでOK。
伸びてきたツルは時々つる返しをして、あとは放置で育ちます。
私は、1か月に1回ほどの様子を見てつる返しで豊作でした。
ステップ5:秋に収穫しよう!
植え付けから約4か月。10月頃になると、葉が黄色くなってきます。
これは収穫のサイン!
シャベルで土を掘ると、ごろごろと大きなさつまいもが出てきます。
収穫した後は、1週間ほど風通しの良い場所で乾かしてから保存しましょう。甘みが増して美味しくなります。
よくある質問:初心者の不安を解消!
Q:肥料は本当にいらないの?
→ 基本的には不要です。むしろ肥料を与えすぎると「葉っぱばかり大きくなって芋ができない(つるぼけ)」状態になります。
Q:害虫は大丈夫?
→ 比較的害虫に強いですが、見つけたら手で取る程度で十分。農薬を使わず育てられます。
Q:ツルが伸びすぎて心配…
→ 放っておくとどんどん伸びますが、必要なのは「地面に根が張らないようにする」ことだけ。つる返しを気が向いたときにやるだけで大丈夫です。
まずはここから始めよう!
初めての方は「苗2〜3本」「日当たりの良い場所」を用意するだけでOK。
初期費用も5000円前後で済むので、気軽にチャレンジできます。
栽培の途中でわからないことがあれば、またこのブログを見に来てくださいね。
まとめ:家庭菜園デビューには「さつまいも」がおすすめ!
- 特別な道具がなくても育てられる
- 手間が少なく、水やりも毎日不要
- 秋にはしっかり収穫できて、長期保存も可能
- 初心者でも「成功体験」を味わえる!
さつまいもは、家庭菜園の入門にぴったりな作物です。
小さな一歩が、豊かな収穫へとつながるはずです。